2.4 CD/ DVD
CD-ROMは光ディスクの一つで、レーザー光でデータのの読み書きをします。データはCD-ROMの銀色に光っている面に書き込まれます。CD-ROMに記憶できる容量は650MBまたは700MBとなり、フロッピーに比べるとその容量は格段に多いといえます。ただし、ハードディスクやフロッピーとは異なり、CD-ROMは読み込み専用で書き込むことはできません。そのため、WindowsなどのOS、アプリケーションソフトなどのデータ配布を目的に使われます。
CD-ROMのデータをパソコンに読み込むには、CD-ROMドライブを使います。CD-ROM には、銀色に光っている部分、つまりアルミニウム層に渦巻き状のミクロン単位の出っ張りが作られています。ハードディスクやフロッピーの場合は、同心円上にトラックが形成され、外側からファイルが記録されます。CD-ROMの場合、渦巻き状にトラックが形成され、内側からファイルが記録されます。CD-ROM の場合、トラックの渦巻き状に作られているとしても、1周は1トラックとなります。1枚のCD-ROMには20625本のトラックがあり、その総距離は5378mとなっています。CD-ROMから情報を読み取るには、CD-ROMドライブの中の発光装置がレーザーをビットに当て、その反射光を受光部で読み取り0か1かを判断します。
CD-R,CD-RWもCD-ROMの仲間です。この2つのディスクも CD-ROM と同様でデータの読み書きにレーザー光を使います。銀色に光っている面にデータが書き込まれます。CD-ROM は読み込み専用ですが、CD-R や CD-RW は書き込みもできるのが大きな特徴となります。CD-RとCD-RWは何が違うのでしょう。CD-Rは、書き込んだデータに追記してデータを書き込むことはできますが、一度書き込んだデータを消去して書き換えることはできません。CD-RWは、一度書き込んだデータを消去して書き換えることができます。
DVD-ROMの形は、CD-ROMと同じで、データの読み書きにはレーザー光を使います。ROMということからもわかるように読み込み専用のDVDです。DVD-ROMじゃ映画やビデオなどが入っていることからもわかるように、CD-ROMよりも大容量のデータを保存することができる記憶媒体です。このDVD-ROMはCD-ROMと同じ大きさですが、CD-ROMよりもビットの大きさと間隔を細かくして記憶容量を上げています。DVD-ROMには片面だけに記憶する片面タイプ、両面に記憶する両面タイプがあります。また、それぞれに記録層が1層記録と 2層記録のものがあります。片面1層記録の場合には4.7GB、2層記録の場合は8.5GBとなります。両面になれば、その倍のファイルを記録することができます。また、DVD+RW やDVD-RWなどの書き込みもできるDVD(図2-4)があります。
図2-4 DVD